2019/09/05 13:16
パリコレ!
テーマ:ブログこんにちわ!
この3日ほどやっと涼しくなってきましたねぇ!
こう涼しくなってくるともうすぐ、山手のだんじりまつり・・・
・・もそうですが、パリ・ファッションウィークが近いナァ~と感じます。
ボクのようなデニム業界の人間には余り関係ないように思われるでしょうが、実は・・・
社会人になって、先ず成りたかったんがファッションモデルなんです!(身の程知らずですがぁ・・・!)
ファッション誌のパリコレ特集を見たとき『かぁっこええナァ~!』って、あこがれ、
ちょっと調べたらモデルになるには身長が180cm以上と解って、
177.5cmのボクはあきらめ、服飾業界に入ったんです。
それが、2002年・デザイナーズブランド 『ヨウジヤマモト』 のデニムウエアに
マジックウォッシュ加工をさせていただいた事に始まり、2002~03AWコレクションの時に
初めてパリに・・・もちろん!ヨウジヤマモト・パリコレクションを見るために行きました!!
「シャルル・ド・ゴール空港」
それも、英語すら殆どわかれへんのに、一人で・・・
その翌早朝、
時差ぼけで眠れず、テレビから聞こえてくるフランス語になじめず、
ベットの上で芋虫のようにウニウニし続け、ようやく眠り始めたとき
電話のベルがなり訳がわからんまま、『ボ・ボ・ボンジュ~ル??』
でると、ヨウジヤマモトの企画部長で「「大園さん!起きてらっしゃいました?」」
と、ボクの初めてのフランス語を見事にスルーされました。
・・・よう考えたら携帯電話番号知ってるのって、
日本人しかおらんのにカッコ悪うぅ~!って思いながら、何事や??
「「大園さん、今すぐアトリエに来てください・・・詳しくはあとでお話しますから!」」
『解りました、すぐ行きます!』 ・・・・・なんやろぉ?サンプルのマジックウォッシュは完璧やったのに??
「「いやぁ、来て頂いてすいません!・・・実は追加で7着マジックウォッシュをお願いしたいんですよ!」」
『えっ!コレクション、今晩ですよねっ??』
「「夕方4時に会場へ向かいます!」」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
「「大園さんはプロだから、道具はいつももってますよね?」」
『うっそぉ~!そんなん、薬品とか持って飛行機乗せてくれへんでしょう!・・・
でもやりましょう!!!こちらのスタッフの方にホームセンターで色々代用品の調達お願いします!』
~~そんな経緯で夕方までに7着、体が砕けるかと思うくらい必死に仕上げました。~~
そして、ヨウジ先生じきじきのモデルコーディネイトの緊張した現場も見せていただいて、
昼食にはスタッフさんたちが真心こめて作ったカレーライスを皆さんと一緒に頂いて、
パリコレの舞台裏を体験させていただき、この、ヨウジ先生チームのハートあふれる一体感って
カッコエエし、すごい!と感動しまくってました。
(写真はルーブル美術館で、関係ありませんが雰囲気です)
そしていよいよ、プティ・パレと言う会場で、タンゴの調と共に始まりました。
さっきまで格闘してた衣装をまとったモデルさんが歩いてくる姿を見た瞬間、
今まで感じた事のない種類の感動 (サブイボ((鳥肌))が出るどころか涙が縦に飛ぶくらい) に包まれ、
観客が立ち上がっての拍手喝采が鳴り止むまでを、スローモーションで映画を見てるよな、
夢でも見てるような気分に浸ってた時、
また違う角度から感動が・・・
『昔あこがれたパリコレ、かたちは違えど来たんやなぁ~』・・・と
大園 英樹