2012-06-11 18:44:36テーマ：ブログ

こんばんわ！
今日は前身ごろなんですが・・・ちょっと、素材の話！
『♪このデニムは、どこどこ産のコットンを使用してるんで軽くて丈夫、
おまけに冬はあったかく、夏は涼しいですよぉ～♪』
・・・に似たような説明をされた経験はありませんかぁ？
間違いと言う話じゃなく、ひとつ大事な事が抜けてると思うんです。

『袋地』の存在、役割を・・・
そうです、ポケットの中の生地です。
いくら表地が良く、何年でも穿けますよ！と言われても、
袋地が破れるとどうでしょう、修理するにも取替えは無理（ボクの知ってる限り）
せいぜい穴を補修する事ぐらいしか出来ませんし、補修した箇所が肌に当たって
穿き心地が悪くなる事も！（ボクの経験ですが）
基本的に耐久性を求められるジーパンやから、ここにもこだわるべきやと、考えます。
ヤッパリ肌に直接触れるんで肌触りが良く、水分の吸水性に長ける天然素材がいいと思い
色々テストしました。

その中のひとつ、チノパンツ用のチノ！
これはエエやろぉと思って実際に試作し、ちょっとの間穿きました・・・がっ！
・・・分厚すぎて、肌触りもごわごわ、表側（デニム）にうっすらと袋地の輪郭のアタリが出始めました。
これでは、袋地の形がはっきり出てきてしまい、最後は（想像ですが）袋地とデニム地の摩擦で
どっちも破けてしまうでしょう？
・・・厚みや肌触り、強度を兼ね備えたものを色々探した結果、

・・・画像ではなんのこちゃ？解りにくいかも知れませんが、
薄手のパンツ、厚めのシャツが作れるくらいのチノ素材！
キバタ（織ったままの状態）で使うと、より素朴な風合いが出て、気に入りました。
皆様、ご来店くださいましたときには、チェックしてみてください！

大園　英樹