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2015-05-12 13:43:28テーマ:ブログ

こんにちは。
今日は、前身頃の上前、穿いた時の左手側です!

フロント部分を3つ折りします。



縫うんですが、この部分一般的に裏から縫うことが多いんですが、
ウチの場合、縫い糸は上が20番(太い)で、下糸(ボビン)に30番(細い)を使うんで、
裏から縫うと、表側が30番になってしまいます。
ミシンは針より左は大きく開いていますが、針より右側はミシン本体があって狭いんで、
縫いにくくなりますが、20番を表にした方がやっぱりかっこいいんで・・・



このぴっろーんって長く縫い流した糸は
左右の身頃をひっ付けるときにきれいに処理します。




次にボタンホールの部分比翼(ひよく)に芯を貼るんですが、
この部分の芯だけは布芯を使ってます。
もちろんボタンホールの補強のために!
下部分を貼らないのは、左右の身頃をひっ付けるときに
生地が数枚重なってしまう部分なんで、カッチカチに硬くなるんで、
少しでも柔らかく穿き心地を良くする工夫です。



ボタンホールを作っていきます。



ボタンホールを作った後、比翼を先ほどフロントを縫った本体に付けます。
以前説明させていただきましたが、もう一度、
一般的には2本針のミシンで縫います。当然ダブルステッチが一回で縫えます。
当然最初から最後まで平行線です。もちろんきれいです!きれいすぎます。
が、2本針ミシンの特徴で、テンションを食い込むほどきつく出来ないんです。
で、ボクは手間が増えますが、本縫い(一本針)を2回掛けます。
微妙にいがみますが、ステッチ1針1針が程よく生地に食い込み、強度とアジが出ます。

つづく
『研き上げた本質・創り上げた良質』

大園 英樹

OZONOデニムの縫製 2