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2015-05-14 11:10:17テーマ:ブログ

こんにちは。
今日はフロントポケットの縫製です。

向う当(ポケットに手を入れる時、手の平側のぱーつ)を折アイロンし
袋地(ポケット布)に縫い付けます。
袋地素材は強度を出すためにチノクロスを使っています。
コストは上がりますが、いくらいいデニム生地を使って
きめ細かに縫製をしても、ポケット生地(袋地)が弱いと意味がないんで!



次に身頃(本体)と袋地を地縫い。





表返し、アイロンを掛けてポケット口のダブルステッチを入れるんですが、
一般的には2本針ミシンで一発で縫います。
もちろん最初から最後まで平行のダブルステッチが入ります。
が、2本針の特徴で糸締まりが悪く、生地の上に乗ったようなステッチにしかなりません。
ウチの場合、本縫い(1本針)で2回縫います。
もちろん少しはゆがみますが、ステッチが食い込んで立体的でアジも出ます。




 ポケット口の次にポケット本体を地縫い。



表にかえして、ステッチを入れて完成。



脇がずれないように止め縫いをすると、立体になります。
このゆとりがないと、穿いた時ポケットがつってしまい穿き心地が悪く、
何より、ポケットに手が入りません。
つぎは左右の身頃をひっつけます!
つづく
『研き上げた本質・創り上げた良質』

大園 英樹

OZONOデニムの縫製 4