2019/09/06 10:35

2015-05-15 12:16:50

テーマ:ブログ
こんにちは。
今日は小股の縫製です。

左右の身頃を裏側で地縫いを掛けます。

表に返し、股の下からボタンホールに向かって縫い上がりUターンして
股の下まで縫います。
ウチは、この部分は8番(太い)糸で縫います。
ここはよく6番(もっと太い)糸で縫うメーカーがあります。
強度があっていいと思うんですが、糸のテンションがかけにくく生地に食い込みにくく
浮いたようになりやすいんで、確実性を重視し8番で縫っています。



裏から見てみると、ピローンと糸(前立てのステッチ・比翼オーバー・Jステッチの糸)が
出てますが、これが一般的なんです。

が、一工夫して、持ち出し(ボタンを打つ側)の中にねじって入れています。
最後の段階でカンドメを打つんで、ヒゲが出てきにくくなり、
スッキリきれいになったと思います。
あと、ボクがこだわっているのは、写真の右下から中央に向かって扇状に掛かってる
小股ステッチ(金茶色)の右側のステッチの位置が持ち出しの端から3mmの所を
縫い上がっていってるんです・・・
これは内側(左)に行く(端から5mmとか)と、端っこの余りが少しとがってる部分が
身生地とこすれ易く、破ける原因になるんです。
で、約3mmを狙うんですが、表から縫うんでけっこう難しいです。
これでやっと前身頃ができましたぁ!
今度は後ろ身頃です!
『研き上げた本質・創り上げた良質』
大園 英樹

OZONOデニムの縫製 5