2019/09/06 13:55

2016-08-07 14:29:53テーマ:ブログ

皆様、大変ご無沙汰いたしまして、申し訳ございません。


モノづくりに没頭する中で気づいたんです!
縫い上げたジーパンにマジックウォッシュ加工や、リメイクを入れると
もっと高い完成度のジーパンが作れるのに、作っていないと!
理由は一つ・・・価格が高くなるから!
縫いあがったジーパンを、ゆっくりじっくり穿きこむことで
自分だけの経年変化(アジ)を楽しむのが本来のスタイル!
だから 「OZONO」 はワンウォッシュをメインに作ってきました。
でも、毎日穿けますか?
週に何回穿きますか?
何年穿けばかっこよくなりますか?
穿く頻度や、動きの大小によって一概にいえません!


(ボクが今10か月間毎日穿いてるジーパン)
・・・岡山での修業時代、この疑問が発端となり
マジックウォッシュを生み出すことになったんです。
(生地をできる限り傷めることなくヴィンテージのような経年変化を再現するハンドメイド加工)
穿きこめる人はそれでいい!
けど、やっぱり買った時からかっこええジーパンがほしい!
やろう!
つくろう!
ほんまにかっこええモノ作るためにやってきたんやから、
裁断~縫製、マジックウォッシュ加工、破ったり縫ったりのリメイク、
ヴィンテージのような汚し染、全部僕がやってきたことですから!


僕の10か月モノを見本に、数年後の姿を表現します!

チャコで下書き。
後ろに見えてる僕の10か月モノのひげをできる限り忠実に再現していきます。

見本の10か月モノはまだ裏ヒゲが鮮明に出てないんで、
想像力を全開にして書き込んでます。

ブリーチ材を水で薄めたモノを、適度な大きさに切ったタオルに浸しただけの道具のみで、
下書き部分をこすって徐々に色落ちさせていきます。
ちなみに1回の工程が約1時間、30分ほど乾かします。これを5回~9回繰り返します。

濃いブリーチでやれば時間短縮ができ、肉体的にも楽になるでしょうが、
繊細な陰影が表現できませんし、

繊細な陰影が表現できませんし、生地が傷みます。
目的は最高のモノを作ることなんで、これでいいんです。


次にカッターで丁寧にたて糸(紺色)だけを切って横糸(写真の白の糸)だけを残します。
電動工具はもちろん、カッターでも雑にやれば横糸は切れてしまいます。
実際に擦り切れるであろうところに、なるであろう形に切っていきます。
次に、補修縫い(たたきと、呼ばれたりします)をしていきます。



補修縫いの糸の太さを2種類、色は4色使ってます。
それは、穿いて破れるとしたら同時にならないでしょうし、
その時におんなじ糸で補修できるとは限らないと思うんで・・・


最後にヴィンテージのような汚れたような色を作って、染めています。
ここだけは秘密のレシピとさせてください。
この工程も漬け込んで染めるんではなく、手作業で塗り付けては乾かし、を繰り返します。
画像ではわかりづらいかもしれませんが、もも~ヒザなど、
実際に汚れやすい部分は重ねて染めています。




ありえないところを破いたりする飾り的なことは僕の仕事ではないんで、
できるだけ実際に穿いていったらこうなるという想像でリメイクしました。
派手さはないでしょうが、実際に穿いてみると、存在感と、迫力があります。

「Resurrection」
  リザレクション
再生という名前を付けました。
シリーズ化して、販売して行きます。
予定販売価格 ¥87,000-(税別)

何年穿けばアジがでる?