2019/09/06 14:25

2017-03-09 10:08:33テーマ:ブログ

映画編
 
幼少の頃ボクには、家の隣とそのまた隣に3才年上の
H君、N君という幼馴染がいました。
それはもう兄弟のような仲の良さで・・・といっても
いつも使いっぱしりでしたが、3人で見た
1978年(昭和53年)公開の“ボーイズ・ボーイズ/ケニーと仲間たち”
っちゅうカリフォルニアの同世代の少年の日常を描いた洋画に
ボクら3人はどれだけ影響を受けたかわかりません。
 
 

 
 
 
ボクは小6、二人は中3。
 
たぶん同世代の主人公の男の子、金髪のサラッサラヘアー、
アメカジファッションにスケボー!
 
ボクはというと、剛毛ガシガシ頭、小学校の制服は半ズボンで
白く粉を吹いたヒザに鉄のタイヤのローラースケート!
 
なんかやる気をなくすほどのギャップに衝撃を受けました。
剛毛はしゃーないにしても、服は正月用ということで
母に頼み込んで買ってもらった水色のダウンベスト、
チェックのネルシャツに茶色のコール天のブッシュパンツ、
月桂樹の刺繍の入ったパイロットキャップ、
もうそればっかり着てたと思います。
早い話、ボーイズボーイズかぶれです!
 
それもえらかぶれ!
 
幼馴染の2人とボクはやっとの思いで手に入れた
スケボーで毎日毎日映画でやってた技を練習しました。
そんなある日、幼馴染2人の同級生M君がスケボーを
大阪道頓堀の大型スポーツ店でカスタムオーダーしに行くと
聞き、つれて行ってもらうことになったんです。
 
デッキ、トラック、ウイール、M君のチョイスしたもので
値段を出すととんでもない金額になりました。
ですがM君顔色一つ変えないんです。
ボクは心の中でM君のとこってお金持ちなんや、ええなぁ~って。
その選ばれたパーツを店員さんが組み上げていくんですが、
ほれぼれするほどかっこよくなっていくんです。
で、組みあがったスケボーを2,3mくらい乗っては微調整していくんですが、
もうこれでオッケーやろというところまできた時、
 
M君そのスケボーで通路の端のほうまで“ピュー!”って
走っていくんですが、そこにはエレベーターがあって
ちょうど扉が閉まっていくタイミングで
 
“シュッ!”
 
って乗ったんです!
最初みんなで笑ってたんですが、次の瞬間、H君N君の二人は
猛ダッシュでエスカレーターを走って逃げていきました。
ボクもやばいと思ったんですがさすがは3つ上・・・ですが、
 
 
・・・ええっ~!? うっそぉ~!?・・・
 
ボク、店員さんとその場に取り残されました。
 
気まずぅ~!!
 
とにかく何とか逃れないと結局一網打尽になるんで、とっさに
 
「さっき公園で仲良くなったお兄ちゃんで、全然知らんねん!
それにどう見ても年が違うし、友達やったらおいて逃げるかぁ~?」
 
ほんまは足がくがく震えて小便ちびりそうでしたよ!
店員さんはボクにかかわってる場合と違うんで、すっと解放してくれました。
 
あれはホンマにびっくりしましたわぁ~!
そんな映画みたいなエピソード、いらんねん!
 
そして次に影響を受けたのは同じ78年(79年日本公開)の
“ビック・ウェンズデー”ですね。実際にボクが見たのは
高校生になってサーフィンを始めたころビデオで観たんですが、
主人公のジャン・マイケル・ヴィンセント、
やっぱりまた金髪のサラッサラヘアーですわ! も~ええて!
 
 

 
 
 
ファッションもコール天のパンツや、チノパン
チェックのネルシャツにアロハシャツ
サングラスは欠かせません!
 
ボーイズボーイズもビックウェンズデーもカリフォルニア!
 
目指すファッションスタイルはサーファー、高2の時にミナミの
古着屋さんをぐるぐる回ってアメカジのイロハを学びました。
 
ボクが高3の時(1984年)に公開された
“ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ”
これを見た時、クラシックなトラッドスタイルにときめきました!
 
 

 
 
 
今思えばこの映画がきっかけでトラッド系DCブランドの販売員を
するようになったような気がします。
 
少し脱線しますが、高3の時ボクたちの間では1984年日本公開のダンス映画
 “ブレイクダンス”が流行りまくり、
ボクは加入していませんでしたが、
地元にブレイクダンスチームまでありました。
 
 

 
 
友人の一人はその映画にも出ていた
“ポッピン・ピート”っちゅうダンサーが来日した際
ダンスバトルに参加してポッピンピートが絶賛したという
武勇伝が広まり、ボクたちのヒーローになりました。
 
そんな盛り上がりも落ち着きはじめたころのある晩
ボクはいつものようにいつものディスコに行ったんですが、
なんとなくお店中が浮足立ってるんです。
で、ちょっと常連顔ができるようになったボクは
顔見知りになったDJの人に
 
「なんかみんな楽しそうやけど、なんかあったんですかぁ?」
 
「「そやねん、映画ブレイクダンスで主役やってたオゾン役の
“シャバ・ドゥ”さんが来ててん!・・・最高やったわ!」」  (ポスター上段に映ってる人)
「えっ!いつって?」
 
「「ほんまさっきまでおったねん!」」
 
「・・・・・」  しょぼぉ~ん!!
 
「「ホテル知ってるし、電話してみたろかぁ!」」
 
「ほんまですかぁ、おねがい!おねがい!おねがい!」
 
「「シャワーしたらもう1回来てくれるって!」」
 
もうこの時の興奮はすごかったですね!
ほんまもんの映画スターですもん!主役ですもん!
で、ほどなくしてきたんですよ“シャバ・ドゥ”さんが!
DJの人に紹介してもらい一緒に踊ったりお酒を飲みながら
しゃべったり(ほとんど単語のみですが)して最高なひと時を
過ごさせていただいて、最後にサインをお願いすると気さくに
応じてくれました。
ボクはダイヤリーとペンを渡しドキドキしながらペン先を
見てたんですが・・・なんと“シャバ・ドゥ”って
カタカナで書いたんです!
 

実物です!
 
 
日本をリスペクトしてくれてるんやなぁと、
ほんまに嬉しくなりましたねぇ~。
そのサイン早く誰かに見せたくてまず彼女に見せたんですが、
「「ふぅ~ん・・・?」」  って!
ほんでそのヒーローの友達にみせたら
 
「「自分で左手でかいたんちゃうん?!うそやん!」」 やて!
 
だぁれも信じてくれませんでした・・・
 
ほんまやのにぃ・・・
 
 
                        つづく
 
 
(有)スポテッドホースクラフト 
大園 英樹
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