2019/09/06 14:26

2017-03-16 10:30:07テーマ:ブログ


映画編まとめ
 
心斎橋バルで販売員をしてた頃(20才)に公開された
 
“ラウンドミッドナイト” 1986年(昭和61年)
 

 
 
ジャズミュージシャンの日常と苦悩を描いた映画で、
若干20才のボクは、主役のデクスター・ゴードンの演技力と
本物のジャズマンしか着こなせない
 
“よれよれスーツのかっこよさ”
 
に完全にはまりました。数年後デクスター・ゴードンが来日した時
ライヴに行ったんですが、調子が悪そうで椅子に座っての演奏でした。
それでも映画の中にいた主人公と重なる優しい表情で、
会場はほのぼのとした柔らかな空気に包まれながら
終盤へと入っていったんですが、急に立ち上がって
何曲か演奏してくれたんです!
 
“立った”
 
これだけで涙が出そうなくらい感動しました!
 
それから数か月後やったと思います、
デクスター・ゴードンの訃報をきいたのは。
 
なんか映画の終わり方とおなじ感じやったんで
喪失感はかなり大きかったです。
 
そして
“アンタッチャブル”1987年(昭和62年)
 

 
 
 
ギャングと財務省捜査チームの攻防を描いた作品!
またまたクラシックなトラッドファッションの映画が
公開され大興奮でした。
衣装はジョルジョ・アルマーニが担当したことで話題になりました。
とにかくスタイリッシュでしたね!ボクは映画を見た帰りに
アルマーニで小紋柄のネクタイを買いました! 
影響されやすいよなぁ、ボクって!
 
それから数年が経ち岡山でデニム職人の修業をしてた
28か29才の頃。アメリカへ、ヴィンテージデニムと
インディアンジュエリーの買い付けに何度か行かせて
いただいたんですが、そんな簡単に
ヴィンテージデニムを掘り出す(安く買う)ことができません。
次はどこへ行こうと考えてる時、テキサスが浮かんだんです。
で、ん~?テキサス、テキサス、あっ!パリ・テキサス!
 
昔見た映画
 
“パリ・テキサス” 1985年日本公開
 

 
を思い出しました。
ライ・クーダーの音楽と西部劇に出てくるような
荒涼とした風景を思い出してなんかありそうな気がして、
次の旅先はテキサスに決めました!
 
テキサス州のフォートワース空港でレンタカーを借り、
地図を頼りに北東へ3時間ほど走って着きました、パリス!
 

 
 
・・・映画の雰囲気ゼロ、ただの小さな田舎町・・・
ん~?こんなところちゃうぞぉ~!
 
小さな町をぐるぐると巡りましたがどこからも、
映画の雰囲気が伝わってこないんです。
町にはコンビニエンスストアも見当たらず、国道沿いでようやく
見つけたリカーショップで飲み物を補充がてら訪ねてみました!
 
「おばぁちゃん、昔ここでパリ・テキサスっちゅう
映画の撮影ありました?」
「「なんじゃそら?」」
「いやこの町のことがキーワードになってる映画!」
「「あぁ、なんやあんたらここで映画とるんかぁ!」」
「いや、ちゃうやん・・・」 
おばあちゃん奥のほうに向かって
「「ちょっとじいさ~ん、この町で映画とる監督さんやてぇ~」」
って、話かわってしもてるし、ボクの英語力でこれ以上の深入りは
危険なんで知らん顔して「ありがと~!」って出ました。
 
後でわかったことですが、この町では全く撮影されておらず
西ドイツとフランスの合作映画、アメリカ映画ですらなかった!
 
大失敗の巻~!
 
ストレンジャー・ザン・パラダイス(1986年日本公開)や、
ザ・コミットメンツ(1991年日本公開)もかっこよかった
んですが、ボクのファッションに影響したと思われる映画は
こんな感じかなぁ~!?
 
今年で51才!歳のせいで感受性が枯れてきたのか、
それともオシャレな映画が減ったのか?
最近近未来SF以外の映画を観た記憶がないんです。
 
ここ最近はテレビのCS放送で海外ドラマを見ることが多く、
ファッションの流れはこちらでチェックします。
とはいってもボクのモノ作りは流行とは無縁ですが、
国や地方によって特徴的な色合わせは非常に勉強になります。
ボクの単なるイメージですが、
LAでは、パステルカラーのトップスに淡い色のジーンズ!
NYでは、モノトーンのトップスに濃いジーンズ!
マイアミでは、ネオンカラーのトップスに白の綿パン!
ほぼリアルタイムにトレンドを感じられるのがいいですね!
もちろん映画とは重みが違いますが・・・
 
最後に映画といえば、独立してから持った夢が、
ボクが開発したマジックウォッシュ(デニム衣料のハンドメイド色落とし技術)
を使って映画の衣装を制作することなんです・・・が、
 
北野武監督2002年公開の“dolls”(ドールズ)の衣装担当が
日本を代表するデザイナーズブランドY社。その中の一体を
Y社さんからご依頼をいただき作らせていただきました。
 

 
 
その映画を観た時、身震いするほど感動しました!
エンドロールに出るような活躍はまだできていないですが、
 
いつかきっと!
 
                                  おわり
 
(有)スポテッドホースクラフト 
大園 英樹
大阪府堺市堺区二条通2-17
TEL 072-229-8155
http://www.spottedhorsecraft.co.jp/
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