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2017-03-31 08:11:39テーマ:ブログ

自動車編まとめ
 
今まで乗ってきた車の中でもう一度乗りたいのって何?
そう質問されたとしたら嫁さんも息子も全員一致で
 
“グランドワゴニア!”
 

ボクのワゴニア!
 
外観は旧車独特のエレガントさがあり、
ベージュ色の内装に毛足の長いふかふかカーペットにウッド風パネル。
これがまた古き良きアメリカの香りがするんです。
極めつけは5900ccV8エンジンの低音サウンド!
 
えっ、燃費?
 
そんなこと考えたらこの手の車は乗れませんね~!
 
そんなワゴニア熱が再燃する事件が起こったんです。
 
事の発端は嫁さんが乗ってる1996年式リーガルワゴンが
運転中に交差点で故障して動かなくなったんです。
それも夕方のラッシュ時、あと数メーター進んでたら大渋滞になるところでしたが
幸い少し迷惑が掛かる程度の場所で停止!
泉四駆会時代から面倒を見てもらってる修理工場のKさんのところで
修理をお願いし、いっそのことレストア(徹底的に弱ったところを直す)
しようと相談したんですが、リーガルの部品は少なくなってるか、
すでに手に入らない部品もあるらしく、
 
Kさん
「「お金と手間をかけて調子よく乗ってる時ほど、
すでにないパーツが壊れて廃車!こんなんようあるからやめときぃ!」」
 
ボク
「Kさんほな電子制御が少ない時代の部品が
ばんばんある車ってなにぃ?」
 
「「それこそ大園君昔乗ってたワゴニアとか・・・!」」
 
ネットで調べてみるとボクが乗ってた15,6年前から値段も
コンディションも変わりなく、レストア車もあり状況はむしろ
良くなった感すら出てきてます。
 
で、ある専門店のHPでコンディション抜群のレストアのワゴニアを
発見。嫁さんとそのワゴニアを見に行くことにしました。
その車屋さんは横浜なんでちょっとした旅行です。
車屋さんにアポイントを取るのはもちろん、ホテルやら新幹線の手配やら、
嫁さんは美味しいお店を探しまくり、大盛り上がり!!
当日ワクワクしながら新横浜駅に降りた時、
その車屋さんから電話がかかってきました。
 
で・・・その車売れたって!
 
そんなあほなぁ!
 
・・・言いたいことはいっぱいありますが、
ここまで来たからには行くしかないんで、
テンションだだ下がりでそのお店を目指しました。
 
最寄りの駅までワゴニアで迎えに来てくれたんで、お店までの道中
懐かしいふわふわの乗り心地を楽しませていただいた・・・
 
はずが、楽しめなかったんです!
 
なんかすべてが・・・“ゆるい”と感じてしまったんです。
昔乗ってた頃は“おおらか”と感じてたんですが・・・
 
幸か不幸かお目当てのワゴニアは売れたという事で、
いったん白紙に戻すことにしました。
 
帰りも駅まで送ってくれたんですが、ますます“ゆるい”
と感じたんです。具体的にここ!とかはないんですが!!
 
ボクが年を取って理屈っぽくなったんか?
 
とかいろいろ考えた結果、根本的に選ぶ基準が変化してることに気付きました。
 
それは古き良きアメリカを感じさせる演出に興味を
持てなくなったという事です!
 
具体的にいうと、ボディに貼られたウッドデカールや
銀色メッキの窓枠、ぴょんぴょん跳ねるベンチシート!
 
そんな“演出”より“本質”のほうが気になるようになったんです。
この変化はボク自身が裁断から縫製、マジックウォッシュ
(エイジング加工)までやる“OZONO”ブランドを始めたことが
大きく関係すると思います。
 
そもそもジーパンの本質は  “丈夫で安価な作業服!”
 
量産工場ではいかに安く早く仕上げるかが永遠の課題のはずが、
ヴィンテージやレプリカという新たな価値観がこの日本から
広まったんです。ジーンズメーカは少し軌道修正し、
付加価値を付けたモノづくりを量産工場に求めるようになっていきました。
ボクは量産工場で修業をさせてもらったんですが、
量産式のモノづくりが肌に合わず、
結局自分が求めるクオリティーは自分でしかできない
という結論に達しました。
 
例えば本縫いミシンは上糸は見えているのですが、
下糸はボビンに巻取り見えない位置にセットしないと
ダメなんでいつなくなるかわかりません。
当然どこかでなくなるんですが、ボビンを入れ替え、
途中で終わったステッチを3針ほど重ねて再スタートするんです。
要はステッチをつなぐんです。
 
これは量産工場では当たり前で何も悪くありませんし、
品質にも問題ありません。が、もしステッチをつないだのと
つながず一発でいけたやつが2本あったらボクは迷わず
一発のほうを買います!
 
だから“OZONO”は下糸がなくなったらほどいて最初から
縫い直します。縫いあがった時に見えないところでも
おんなじです!
モノづくりは“まぁええか”から崩れていくと
肝に銘じてやってます!
 
OZONOブランド理念
“研き上げた本質、創りあげた良質”
 
そんな職人の目で見るようになったんやと思います。
 
嫁さんのリーガルの代わりも最初から考え直しなんですが、ボクが今乗ってる
 
1999年式ジープチェロキー
 

 
 
今は亡き愛犬ゴールデンレトリーバーのリルーと同じ年生まれ
内装はリルーとおんなじベージュ色
 

生後3か月でウチに来た当時のリルー!
 
おまけにこの年限定色の
チリペッパーレッドなのが気にいってるんですが、
このチェロキーの右ハンドル誕生のエピソードが
今のボクの考えとはちょっとずれてるんです。
買った当時はワイルドやんと思ったんですが、
 
もともと郵便配達車用に右ハンドルにしたらしく、
運転姿勢が何やらすこ~しセンターを向いてる、
真ん前を向いてないと聞いたことがあるんです。
(ほんとかどうかはわかりませんが)
思い込みかもしれませんが、駐車したとき完璧に真っすぐやと
思ってもちょっと歪むのはこのせいか!と。
 
そろそろボクの人生のラストカーを探そうと思い始めました。
今年51才なんで、55才までに出会い75才まではシャキッと
運転できるかなぁと考えているんで・・・
(運転が危なっかしくなってきたら免許お返しします・・・たぶん!)
 
今ラストカーの候補に狙っているのは、
 
1988か99年式ベンツのゲレンデバーゲン(W460)
 

 
 
 
以前乗ってたゴージャスなゲレンデW463とは全く別物で、
出自の軍隊向け車両そのままのような質素なスペック!
メッキパーツはベンツマーク以外無し、サイドミラー手動
窓は手動、シートはチェックの布製、集中ドアロック無し、
鉄っちんホイール、ほぼ電子制御なし!
 
ネットで読んだんですが、ドイツのあるご夫婦がこのW460で
26年間世界中を旅をして、走った距離がなんと89万キロ!
 

このクルマが89万キロ走ったベンツ!
 
 
なんかロマンを感じます!
 
今回はさほどの面白話もないのに最後まで読んでくださいまして
ありがとうございました。
                          
                                    おわり
 
 
 
(有)スポテッドホースクラフト 
大園 英樹
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