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2017-06-23 10:17:42テーマ:ブログ
生機(きばた)とサンフォ!
なんのこっちゃ?
って、なりますよね!
これは生地の仕上げ方です。
 
生機=生地を織り上げたそのままの状態で使う。
 
メリットは、セルヴィッチ(耳)のアタリがきれいに出る。
デメリットは、製品になった後に洗うと10%以上も縮むので、
型紙をその縮み分大きく作る必要があり、
縮率を出すためのテストをする時間と生地代が余分にかかる。
 
2,3回洗って縮みきってからでないと裾上げは危険。
 
また、ジーパンを育てる(色落ちさせる)初期段階
(穿きはじめ)の半年くらい“白い毛ば”(ケバ)
(横糸が立ち上がったもの)が次々出ては千切れることを
繰り返し、それがなくなってから色落ちが始まるので、
その時期を我慢が必要です。
 
 
サンフォ=正式にはサンフォライズド加工といい、
織り上がった生地を、ある程度縮めて
安定させる加工。
メリットは縮率が読みやすく(テストは必要ですが生機より回数は減らせる)
穿きはじめの早い時期から色落ちし始める。
 
デメリットは、生地単価が上がる。
 
これもまた、どっちが優れているかというより好みの問題で
じゃじゃ馬を手なずけるような根気が必要ですが、
その分育ってきた時の喜びも大きいのが生機!
トータル的にバランスが取れているのがサンフォ!
 
 

(生機の表面) 少し霜が降りたように白い毛ばが見えますね!
 
 

(サンフォの表面) 
ほとんどフラットでツルツル!
 
 

左=サンフォ  右=生機  
サンフォすると巾もこれくらい縮みます。
(左右の生地は同じ品番ではありません)
 
 
 
OZONOでは、製品のばらつきをなくすためと、
穿きはじめから楽しめるように、
サンフォライズド加工を使用しています。
 
 
 
 
(有)スポテッドホースクラフト 
大園 英樹
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生機(きばた)とサンフォ!