2019/09/06 15:32

2017-07-06 15:58:40テーマ:ブログ
・・・・・というか補足!
前回書き忘れたんで補足させていただきます。
生機とサンフォでもう一つ大きな違いがあります。
 
それは生地の“ねじれ”です。
 
皆さん、こんなの見たことないですか?
左身頃の裾が前までねじれてるヴィンテージデニム!
 
 

 
 
これは、綿(わた)を糸にする時に撚る(よる)方向が右側で
これをZ糸(ゼットし)といいます。
余談ですが、左側に撚った糸はZZ糸(ゼットゼットし)です。
 
通常デニム生地は右上がり(ノの字)に織られます(右綾)
左上がりに織られた左綾(逆ノの字)もありますが・・・
 
この右撚り、右織りが重なることで右へねじれてしまいます。
 
このねじれの“くせ”を取る加工を“スキュー”といい、
サンフォライズド加工時にセットで行います。
 
逆にいうと、サンフォ時にスキューをしなければヴィンテージのような
“ねじれ”を出すこともできます!
 
この“ねじれ”がないとだめ!というヴィンテージファンもいらっしゃいますが、
ボクは特にGジャンなど上着になるとスソの位置がへその真下じゃなく
だいぶ右にずれるんで、違和感を感じます。
 
ですから、OZONOデニムはスキューもかけています。
 

 
 
ちなみに、右撚りのZ糸を左綾に織ると、スキューをしないでも、
ねじれようとする“くせ”が相殺されねじれが出ません。
 
もひとつ余談ですが、同じ糸で右綾と左綾織りを作って
比較すると左綾のほうがなぜか光沢がでて上品な表情に
なります・・・
生地の世界
 
不思議です!
 
深すぎます!
 
 
 
 
(有)スポテッドホースクラフト 
大園 英樹
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生機(きばた)とサンフォ!2