股の付け根の縫い合わせ！

テーマ：ブログ令和元年9月20日（金）こんにちは！
 
・・・あれは師がボクに与えた教訓！やったのかなぁ・・・？
 
ボクたちデニムに携わる人は、
デニム生地が綿100％か化繊が
混ざっているかを気にします。
それは色落ちや強度の良し悪しを
はかる基準になるからです。
 
ボクはあるデニム業界のレジェンドの見極め方を見て、
深く深～く学ばせて頂きました！
 
 
 
そのレジェンドはボクとお客さんを前にし、
ヴィンテージジーンズの生地端から糸を
少しむしってライターで火を付けました。
 
何をしてるのか尋ねると、燃えた臭いで判断するといいます・・・
 
 
へぇ～、さすが！　と唸っていると、
 
 
ちょっと臭いが足らなかったのか、もう一回糸をむしって点火！
臭いを逃さないように、今度は勢い良く煙を吸い込んだのですが、
 
 
 
 
 
 
すっぱぁーぁん！
 
 
 
燃えたままの糸を鼻から吸い込んだのです！！
 
 
 
一瞬我慢したのでしょうか・・・2秒ほどの沈黙の後、
 
 
 
 
 
 
 
 
「あぁっつっーー！」
 
 
 
 
 
 
ぇーーーーーーーっ！　　ボクとお客さん、超ドン引き！（苦笑）
 
 
 
 
 
・・・気まず～い空気の中、焦げた鼻毛臭が、
         申し訳なさそうに漂っていましたぁ・・・
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ところで皆さん、お持ちのジーンズの股の付け根部分（前身頃と
後ろ身頃のドッキング部分）前から後ろへステッチが１直線に
揃ってますか？
 
 
 
 

 

縫い目が１直線にそろったヴィンテージデニム
 
 
 
 
ボクが自社で縫製する　OZONO 、岡山の協力工場さんで縫製する
spotted horse はどちらも、前身頃が右にずれています。
 
というか、ずらしています！
 
 
 
 

 

こちらが寸法上は正解の縫い方、OZONOデニム
 
 
 
 
これが本当は型紙通りなんです。なぜかというと、前身頃のセンターは
左右のつなぎ目で、後身頃のセンターは、Wステッチの真ん中です。
 
ですからこんな風にずれて見えますが、寸法上正しいんです！
 
ただ見た目は１直線に揃ってる方が綺麗なんですが・・・
 
 
皆さんは、どちらが好みですか～？
 
 
　　
 
 
 
 
 
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　大園　英樹
 
 
OZONOブランド理念
『研き上げた本質・創り上げた良質』
　　　　　　　　　　　
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